OpenSolarisナイトセミナー 2010/01/22に参加してきた

最近忙しすぎてエントリの更新ができてないですが、セミナーや勉強会のまとめはやっておきたいので久々の更新。
まあまとめというほどまとまってない、主観的なものですが。

今回は一部に人気らしいひよこ組プレゼンのOpenSolarisナイトセミナーに参加してきました。
コンテナ(zone)ということで、まったくの未知の世界。業務でOpenSolaris使ってるけど、ストレージにしか使ってないのでかなり知識が偏ってます。
なので初心者向けのこういう内容はちょうどよかろうと3回目の参加です。

資料は後々公開されると思うので、リンクはそのときにでもまたはります。

プログラム

  • 新入社員の OpenSolaris 奮闘記
    • 〜 Crossbow への道 第二章 / Solaris コンテナ入門 〜
  • Solaris 3 分クッキング
    • 第 16 回「Crossbow Virtual Wire Demo Tool を試してみました」の巻。

新入社員の OpenSolaris 奮闘記

前々回のナイトセミナーと同じひよこ組によるコンテナ(zone)いnついてのプレゼン。
今回も初心者を見守る笑いありのなんとも言えない空気の中進行しました。相変わらずプレゼン慣れはしてないなというところではありましたが、奮闘ぶりは伝わってきました。
今回はデモで実際に動作を見ながらのものだったので非常にわかりやすくてよかったです。

内容の詳細については公開されるであろう資料を見てください。ここでは個人的な感想とかを箇条書きで。

  • ゾーンとは?
    • 仮想化のひとつ。親OSを元にしたコピーOS。
    • ひとつのOSで複数の実行環境をつくれるので用途別にできる
    • ハイパーバイザ型の仮想化よりオーバーヘッドが少ないのが利点
    • 当然同時に複数の環境を実行できる。起動や再起動ももちろん。
    • 基本的に自分以外を操作することはできない
    • ZFSを使った実装になっているのでSolarisでの実装とはだいぶ違う
  • 注意すべき点
    • NFSサーバにはなれない
    • ローカルゾーンからデバイスはいじれない
    • DHCPクライアントになれないこともある
その他

実際に資料を元にやってみていくつかつまずいた箇所があった。
設定で使うzonepathはzfsのデータセット(zfs listで見えるやつ)じゃないとダメ。ナイトセミナーの資料には書いてないからいきなりここでエラーになって一瞬迷ったけど、ググればすぐわかるから問題なかった。

# pfexec zfs create -p rpool/zone/hoge
# pfexec chmod 700 /rpool/zone/hoge

としてzonepathに設定するデータセットを作っておく。

参考

復習がてら実際に操作しながらtwitterでぼやいてたら、エバンジェリストのさとかずさんがRTで上記勉強会の情報を教えてくれました。ばっちり書いてあります。


また「引越し」で紹介されてたローカル内でのzonepath変更もうまくできなかった。これは質疑応答でもできるっていってたから自分のやり方が悪いのかな?
停止させてzonecfgで設定しようとすると

Zone zonename already installed; set zonepath not allowed.

となった。

  • 新旧でOSのバージョンはあわせておくほうがよい

ゾーンの引越しで別のマシンに移すのはかなりてこずるらしい。Sunの方もはっきりした手順が確立してないと言っていたので、まだ不安定なのかな?
2009.06同士でもIPSバージョンの違いが影響してうまくいかないこともあるとか。最新にimage-updateしておいたほうがよい。

x86SPARCでは互換がない

3分クッキング

今回は拡大の30分でした。いつも時間がなくてすぐ終わってしまうんですが、今回は長かったです。
Crossbowのデモということで、Crossbow Virtual Wire Demo Toolを実際に使ったものでした。

CrossbowとはOpenSolarisにおけるネットワークの仮想化プロジェクトの名前です。
リソースの制御やフローの制御もできます。仮想OS(コンテナ)と組み合わせてひとつのマシンに複数マシンとネットワーク(firewall、switch)を仮想的にまとめることができます。

うちでは現在OpenSolarisのネットワーク周りはリンクアグリゲーションぐらいしか使ってないんですが、今後を考えるとCrossbowはかなり色々できそうで楽しみな部分です。

んで今回のデモですが、GUIドラッグアンドドロップでこのCrossbowを実現できてしまうというものでした。

これをさくっと作って動くところまで実際にやっていました。非常にわかりやすかったです。
ただ、残念ながらこのツールはあくまでデモ用のもので、実際のオペレーションで使えるレベルのものではないようです。既存の環境でやるとさくっとVNICとか全部消してくれちゃうとか。

今後、こういうGUIの設定ツールが実戦で使えるレベルで出てくるかは微妙ですがCrossbow自体はいいものだと思うので情報をこれからも追って行きたいと思います。

まとめ

簡単なまとめでしたが、こんな感じです。
今回はどちらのセクションもデモがしっかりあったので非常にわかりやすかったです。前回参加時のアンケートにデモをもっと入れて欲しいと強く書いた甲斐がありました。そういう意見は他にもあったんじゃないかと思ってます。
時間がオーバしたものの、質疑応答の時間も十分にあったと思います。慌ただしい感じではなかったのでよかったです。

あと、EUでオラクルによる買収が認められた話も出ていました。毎回この話しは微妙な空気になるんですが、正式に認められたとのことでアナウンスがありました。今後のことは何もわからないと言ってたので、今週あるとされるオラクルからの発表が気になります。

最後には今後貴重になるかもしれないSunのロゴ入りグッズ配布のじゃんけんが行われました(希望者のみ)。自分は以前のセミナーでOpenSolarisのTシャツとキャップをゲットしているので参加しませんでしたが。

次回はホットトピックセミナーになるのかどうかわかりませんが、次回も参加します。
Sunの中の方々、ありがとうございました。