OpenSolaris勉強会 for びぎなーず 2010/01/30に参加してきた

2回目のOpenSolaris勉強会参加。今回はLinuxユーザー向けってのとデバイス周りということで非常に楽しみにしてました。
参加直前に会社でちょいトラブルがあったので5分ほど遅刻してしまいましたが、自己紹介には無事間にあいました。
以下簡単なまとめと自分用のメモ。

細かいところはTwitterのハッシュで拾えるかも

プログラム

  • 13:00 - 13:30 自己紹介等
  • 13:30 - 15:30 Linuxユーザが最初につまずきそうな事 (瀧 康史)
  • 15:30 - 15:45 休憩
  • 15:45 - 16:45 OpenSolaris で使えるデバイス探検隊!(仮) - satokaz

大体こんな感じ。時間はちょい違いますが。

OpenSolaris Bibleの翻訳プロジェクトについて

最初に英語の書籍である「OpenSolaris Bible」の日本語翻訳プロジェクトについて説明がありました。プロジェクト自体はMLで流れていたので知ってはいたんですが参加はしていませんでした。
翻訳だけでなく、翻訳後の精読のボランティアも募集しているので参加したい方は是非。
自分も参加したいと思ってはいたんですが、現状超絶忙しい状態なので足踏み中です。

ちょっとページのリンクを追加しようと思ったんですが、「OpenSolaris Bible 翻訳 プロジェクト」でググって出てくるフォーラムからのリンク先が消えてるっぽいです。どうなってるのか現状不明です・・・。

瀧さんのセッション

Linux UserのためのOpenSolaris入門ということで、資料はすべて公開されているので上記リンク先を参照。
というか、今回は上記リンク先の資料の通りに話が進められたので、特に書くことがない。
最初はOpenSolarisとはなんぞやということからLinuxとの違い、ディストリビューションの話など。歴史的経緯とか。LinuxにはLinuxというディストリビューションはないけど、OpenSolarisにはOpenSolarisというディストリビューションがあるってのは確かにややこしいかも。

次はNICの話。インストールしてネットワークが起動しないときどうするのってところから、ドライバ見つけてきて入れる話まで。このあたりも資料に全部会てます。
OpenSolarisではNICが認識されててもplumbされないと ifconfig -a とかやっても一覧に出てこないよってのがLinuxと違う。ここは最初自分もよくわからなかった。
以下NICIPアドレスが割り当てられるまでのステートの抜粋

  1. バイスをOSが認識している
    • prtconf -D,prtconf -vD,scanpci,cfgadm -l,isainfo -v,smbios
  2. バイスにドライバをattachできている
    • prtconf -v,prtconf -vD
  3. バイスがきちんと動作している
    • dladm show-ether,dladm show-wifi,dladm show-dev(Solarisの場合)
  4. バイスがplumbされている
    • ifconfig ether名 plumb
  5. IPがついてリンクが上がっている
    • ifconfig ether名 up等

注意点としては64ビット対応カーネルの場合、32ビットと64ビットの両方ドライバがいるということ。これはあんまり意識してなかった。

質疑応答から

質疑応答の時間が結構長かった。以下抜粋

  • 64ビットCPUで32ビットカーネルを使うには?
    • 32ビット/64ビットの判定はGRUBが行っているのでGRUBのメニューを編集すれば可能
    • /platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unixの$ISADIRにamd64が入っている?(未確認)のでこれを編集すればOK
  • Linuxだと cat /proc/cpuinfo とかのように/proc以下のファイルを参照するものはOpenSolarisではそれぞれコマンドとして持っている
    • cat /proc/cpuinfo の場合だとisainfo とか
  • yukon marvellの村山さんのNICのドライバに添付されているREADMEのOpenSolarisの項目通りにインストールしようとするとコケる。なんかのヘッダファイルがないのが原因とか。現在は添付のバイナリをそのまま使うのが無難かも。LetsNoteとかVaioとか結構あるみたい。
  • ディスクのラベルについて
    • SMIラベルは普通にBIOSから認識できるディスク
    • EFIは特殊なラベルでEFI対応のBIOSでないと見えない。これはなんとかく経験がある。OpenSolarisZFSプールに参加させたUSBメモリとか容量の通りに認識されない時とかあったのはこのせいなのかな。
  • ディスクのパーティションとスライスの話
    • 完全に理解しきれなかったので割愛orzなんとなくわかってきたんですが、スライスについてがまだしっくりきてないので勉強します・・・

さとかずさんのセッション

バイスについての話。後々資料が公開されるのでそれを参照。とりあえず以下のリンクに大体書いてあるらしい。

リンクのURLもtitleもSunだけど既にOracle・・・。

再び瀧さんのセッション

これは資料がPDFで公開されているのでそちらを参照。この資料は以前のセミナーで使ったもののらしいので、若干バージョン番号が古いとかあるけど内容的には全然古くない。
OpenSolarisのIPS(パッケージ管理システム)についてはこれで大体わかります。

これも意図せず赤くなってたり:)

質疑応答とか

SMF(Service Management Facility)の話が中心に上がってました。

  • SMFとは
    • Linuxでいうchkconfigのサービス管理みたいなの
    • Linuxdaemontoolsみたいに死んだプロセスを自動で再起動したりもしてくれる
  • 依存関係のdaemonも起動するには-rオプションつける
  • svcpropで起動設定を参照できる。Linuxでいう/etc/sysconfig/hogeの部分。
  • svcs -xvでサービスについての情報が取得できる(ログの場所とか起動状態とか)。
  • svcadmコマンドで起動させてもLinuxみたいにOKとかでないから、上記コマンドやログを見て確認したり、svcs コマンドでonlineを確認。

感想

個人的に忙しかったってのもあり今回は懇親会には参加しませんでしたが、勉強会自体は面白かったです。
今回が2回目なので過去の勉強会の様子は知りませんが、今回は大きめの部屋でマイクを使ってのものだったので勉強会というよりセミナーぽっくなってました。
でも質疑応答も多く、雰囲気的にもゆったりした感じでした。

次回の開催内容はML(ug-jposugの)で既に決まっており、DTrace一色になるようです。次回から勉強会が3つになるようなので、そちらもあわせて次回の参加を検討したいと思います。OpenSolaris Bibleの日本語訳テキストを元にした内容とかだったと思うのでそちらも興味あります。

OSCもまたあるみたいですし、引き続きちょこちょこ顔出して情報収集したいと思います。


[2010/02/01追記]

  • OpenSolaris Bible翻訳プロジェクトのページリンク追加