ジャンクで買ったThinkPad X60sにX25-Vを換装してubuntuを入れてみた

ちょっと前に秋葉原ソフマップでジャンクのTinikPad X60sを買った。24800円というX60シリーズにしては破格の価格。大体中古でも完動美品は5,6万以上します。ちょいキズありとかパーツ破損、液晶に問題ありとかでも3万円台です。


なんでこんなに安かったかというとHDDがなかったわけで。というかHDDカバーごとありませんでした。なので当然プリインストールのWindowsXPもないわけです。
しかし、今回はWindowsを使うつもりはハナからなくUbuntuもしくはOpenSolarisで使う予定だったのでなくても全然困りません。さらに言うならX25-Vで使うつもりだったのでむしろなくて安くなるなら好都合。自分に買われるために陳列されているに違いないと思い飛びつきました。


X60sはX60(1.4〜1.5kgぐらい)より軽量化されていて持ち運びに非常に重宝します(1.1〜1.2kgぐらい)。まあこの重量では特にすごく軽いということもないんですが、CoreDuo搭載ですしスペック的には十分です。
ジャンクなので保証も当然なくメーカー保証もとっくにきれているので壊れたら終わりですが壊れたらまた別の買えばいいし、とりあえずノートが欲しかったといのとWindowsXP以外のOSでいろいろいじってみたかったので遊ぶには十分です。

とりあえず持ち運べるように

HDDカバーごとすっぽりなかったのでまずlenovoに問い合わせてカバーだけ取り寄せました。送料込みで1200円ぐらいです。

X60シリーズは(これだけに限らないとは思いますが)HDDのマウンタがゴムになっていて振動に耐性がある構造になっています。しかし、当然HDDがないのでこのカバーもありませんでした。しかもこれだけの取り寄せはできません。欲しいならHDDも一緒に買えという仕様です。しかし当然のごとく純正で買うとえらく高いです。

なのでこのゴムのマウンタはあきらめました。というのもHDDだとこれがないとガタガタ中で動いて危険ですが、SSDだとそんな心配はありません。適当にクッションになるもの詰めて接続部分が外れないようになってれば問題ないです。

というわけでHDDカバーだけ取り寄せました。

Ubuntu9.10を入れてSSDの起動速度を確認する

OpenSolarisも入れたんですが、Ubuntu9.10を入れて起動速度を体感してみました。

結果は十分満足いくものでした。HDDとは比較にならないぐらいキビキビ動きます。X25-VはX25-E(SLC)*1X25-M(MLC)*2の下位モデルで2010/02現在で12000円弱ぐらいです。
上位モデルと何が違うというとX25-Eは当然速度と寿命が違います。まあSLCだから当然です。X25-M 80GBモデルとは書き込み速度が違います。
X25-M 80GBとX25-Vの違いは容量が半分で書き込み速度もさらに半分ということです。ただし、この書き込み速度は連続書き込み(シーケンシャル)のもので4kのランダム書き込みについては各モデルごとに圧倒的な違いはありません。

読み込み速度についてもそれなりに違うんですが、それはベンチマーク上の違いでしかなく実使用において違いを体験するのは難しいでしょう。ギガバイトのファイルの読み込みなどすればわかるぐらいです。

で、PCを使う上で一番体感に影響してくるのは4k(ランダム)のI/Oで、これに関してはX25-Vでも十分な速度が出ます。なのでシステム領域に使うにはもってこいです。データは安価で大容量なHDDで別ドライブなりパーティションなりで用意すればいいわけです。


intelSSDの優れているところは4k(ランダム)I/Oが他社のものより優れていて、特にランダム書き込み速度については他社を圧倒しています。しかし使用しているうちにこれは劣化していきます。ただWindows7の場合はtrimでこの劣化を回復することができます。

Linuxの場合、kernel-2.6.28でtrimには対応してますが正式に対応しているSSDはあまりないようです。東芝製のものはhdparmコマンドでこれが実行できるという話もありますが、自分は未確認です。

なので今回はまたおまじない的に「未使用パーティションを作って一切使用しない作戦」でいくことにしました。具体的には40GBのうち10GBの未使用領域を残してパーティションを作ってインストールしました。詳細は以下のブログが参考になります。

まあ実際どの程度変わってくるのかはわかりませんが、容量で特に困ることもないのでやってみました。

とりあえず起動速度の結果

動画でとってみました。

  • インストール後パッケージアップデート
  • スタートアップに以下を追加

起動直後に一気に立ち上がっているあたりにX25-VのランダムI/Oの効果が見て取れます。ノートで使うなら容量いらないしX25-Vで十分ですかね。

ランダムI/Oだけに注目するならOpenSolarisのZILデバイスとしても使えるなーと思ってます。SSDは改良がまだ進んでいる段階ですし、寿命を気にするよりある程度のサイクルで入れ替えることを前提にした方がいいかなと。ZILはメインメモリの半分が推奨なので30GBも使えれば十分です。
実際にどうかはまた実験したときにでも・・・。



[2010/03/02追記]
書き忘れてたので追記。
Ubuntuを入れると「このノートのバッテリーは回収対象の可能性がある」っていう意味のメッセージが表示されました。
幸い自分のは回収対象ロットではなかったんですが、こういう判定も行っているんだなーと感心しました。

*1:32GBモデルで38000円ぐらい - 2010/02現在

*2:80GBモデルで23000〜24000円ぐらい - 2010/02現在